10月31日は

2006年10月31日 10:41

 今朝の四国新聞のコラムでハロウィンの事が紹介されていました。もともと「古代ケルト人の収穫祭」であったことは記されているものの、日本での昨今の広がりに関してのくだりで「『キリスト教徒でもないのに』と目くじらたてることもないだろう」という表現があり、がっかりしました。確かに欧米でハロウィン(Halloween)は、キリスト教の諸聖人の日(万聖節)の前晩(10月31日)に行われる伝統行事のように言われています。また、諸聖人の日の旧称"All Hallows"のeve(前夜祭)ということから、Halloweenと呼ばれるようになりました。それで、ハロウィンはケルト人の収穫感謝祭がキリスト教に取り入れられたものとされていますが、キリスト教の行事にハロウィンはありません。それどころか10月31日はルターの宗教改革の記念日‘宗教改革日’という大切な日です(もっとも、ローマ・カトリック教会側には関係ない日でしょうけれども)。ですから、ハロウィンは民間行事の類と考えたほうが良いように思えます。ちなみにケルト人にとって10月31日はその一年の最後の日で日本的に言い換えれば大晦日となります。そして、この夜は死者の霊が家族を訪ねに来たり、精霊や魔女が出てくると信じられていたようです。ますますもってキリスト教の教理からずれています。そういったさまざまな霊から身を守る為に仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていたとのことです。また、墓参りをして、蝋燭に火をを灯す地方もあるそうで、そういう所では墓地全体が明々と輝くらしいのですが、日本のお盆の行事とお盆の迎え火、送り火を連想させるような気がします。向こうでは、31日の夜、盆提燈ではなく、カボチャをくりぬいて中に蝋燭を立て「ジャック・オー・ランタン」(お化けかぼちゃ)を用意します。もっとも昔はカボチャではなくカブだったようで、アメリカに渡ってから、手に入りやすいカボチャが使われるようになったそうです。家庭では、カボチャのお菓子を作ったり、子供達は貰ったお菓子を持ち寄って、ハロウィン・パーティーを開いたりします。さらに、魔女やお化けに仮装した子供達が「トリック・オア・トリート(Trick or treat. お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)」と唱えて近所の家を1軒ずつ訪ねて歩きまわる習慣も最近は知れ渡ってきました。日本でも提燈行列とかお神輿行列などで同じような習慣がある地域もあります。しかし、これ以上詳しく調べていませんのでなんとも言えませんが、アイルランドやスコットランド、イングランド、アメリカなどの習慣で、世界規模のものではないような印象を受けます。特にアメリカで大げさになっていって、日本にもアメリカ経由で入ってきたのではないでしょうか。宗教と切り離して、特にキリスト教の行事では無いことを明確にしていただいて、ただの娯楽として楽しむのなら良いかもしれませんが、うーん、それでもケルト人に対して失礼な気がしないでもありません・・・。
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