想像力

2007年01月04日 15:10

 釜ヶ崎の‘医療パトロール(野宿している方に体調を崩していないか、怪我をしていないか問いかけたり、必要なら救急車を手配したり、毛布やカイロを渡したりします。)’に参加した折、何気なく手袋をしていったため
「それがどういうことか分かる?」
とリーダーに問いかけられました。
「相手に触れる、毛布を渡す、そんな時手袋してたら相手はどんな気持ちになると思う?直接触れたくないとかガードされてると思うんじゃないかしら?想像力は大事よ。」
言われるまでもなくそうです。配慮も想像力も鈍っていました。
‘これをするとはどういうことなのか’
‘これをしないというのはどういうことなのか’
 そういうことをいつも考えて生きてきたつもりだったのですが、いつの間にか平和ボケしていたようです。もっともっと敏感な人間になりたいなと深く反省させられました。
 もちろん、素手での触れ合いと言っても、毛糸のセーターにジャケットをはおり、夜は家の中で布団に包まって暖かく寝られる人間にとって、欺瞞のような、偽善のような匂いはします。野宿を余儀なくされている方々に対して決定的に寄り添うことは出来ないし、出来ることも声をかけたり毛布を配ることだけで、他にはそれ以外に何も出来ないのです。しかも、ほんの数日間釜ヶ崎に留まっている間にしか過ぎません。まったく自分勝手な自己満足のような関わりに過ぎないのです。確かにそのことが心の奥に鉛の塊のようにありました。しかし、
‘手袋ではなくせめて素手でかかわろう’
‘せめて出来る配慮はしよう’
そういうちょっとした思考が出来なかったのです。
 想像力を働かせることを今年の課題の一つにします。


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