9条、98条、99条

2015/07/16 Thu 17:43

散歩道

 最近、どうも気分が良くありません。いわゆる安保法案のせいです。

 自民党自らが招いた憲法学者が全員「違憲」だと言い、日本の憲法学者の90数パーセントも「違憲」であると答え、国民の過半数が反対だというのにどんどん先に進んでいく様は異様です。

 「戦前に向かっている」とか「戦争する国になる」という意見も聞きますし、戦争ということについてはもちろん気になりますが、一番気になるのは“法治国家であることを否定している”ということです。

 国際情勢だとか、日米同盟だとか、そういうことが問題であるのなら、正々堂々と衆院解散して民意を問い、議論を尽くして憲法を改正していくべきです。

 改憲せずに憲法第9条違反としか思えない法案を成立させようというのは、憲法を頂点とする法治国家日本が、「もはや法治国家ではない」と宣言しているようなものです。

 憲法よりも内閣の考えが上回るという構図は奇妙奇天烈としか言いようがありません。与党の元大物議員たちも大勢不快感を持っていると聞きます。

 憲法第99条には「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」とありますから、第9条だけでなく第99条違反を遂行していると言えますから、これは由々しき事態です。

 本日、安保法案は衆議院を通過しました。国会開催日数が1日多くて戦後最長と言われましたが、議論が深まったとは到底思えません。初めに結論ありきで、数にものを言わせる強行採決は、小数者の意見を大切にする民主主義の姿勢から逸脱したものです。

 この数日、成立に着々と向かう安保法案を考えると、気分が重くてブログを更新することが出来ませんでした。私には手も足も出ないことだからです。私より頭の良い人や私より行動力のある人が沢山行動しています。私なんか彼らの足元にも及びません。

 私みたいな一庶民には、冷静にこの出来事を理解していくことしか残されていないような気がします。・・でも、それで良いのか・・、・・でも、それしか出来ない・・。そんな気分で悶々と過ごしています。

 この分では、参議院を通過するのも時間の問題でしょう・・。

 最後の希望は憲法第98条ですね。
「1.この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
2.日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。」

 もし、安保法案が与党の数の論理で完全に成立したとしても、その法律自体が憲法違反のものである限り、憲法第98条が黙っていないということです。ここまで来たら、三権分立の大原則が守られることを祈り願うしかありません。

 もし、万一、司法が正しく判断しないとなると、日本は完全に法治国家ではなくなってしまいますね・・。

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出来事 | コメント(12)
コメント
No title
戦争を体験し苦しんだ最後の年代だと私たち同級生は寄るとわめいています
恐ろしいことです
99条よくわかりました
昨日の可決の国会中継をNHKがしないのを番組で見てすごく腹が立って出かけました
今日の新聞にそのことが載っていました
この法案絶対反対!!
ハッピー後期高齢者 さんへ
とにかく、間違っています。この法案。
このたびは憲法違反の面を取り上げましたが、
やはり、平和を求めたいと思いますし、
戦争で平和は来ないと思います。
No title
98条違反で集団提訴とかできるんでしょうか?白黒はっきりさせたいですね。
No title
ショウゴさんの意見に賛成。
拍手をポチして賛意を表します。
ちかおばちゃん さんへ
おそらく98条に則って全国各地で集団提訴が起きると思います。
憲法違反なものは、衆参を通過して正式に法律として制定されても無効だと、
白黒はっきりつけたいものですよね。
No title
そうです、悶々としています。恐らく日本の国民大多数は。
このままでいいのか。
ソファから立ち上がる時ではないのか。
今なにができるのか。
後世の人達に日々生活に追われていたから何もできなかったと言い訳のできない
所まできているように思います。
ミドリノマッキー さんへ
ありがとうございます。
嬉しいです。
もこ さんへ
そうですよね。
かなりやばい所まで来ています。
このままでは次世代に対して
申し訳なさすぎます・・。
No title
選挙は毎回ほぼ欠かさず参加しているのだけど、何だか逆らえない流れを感じる・・・流れを止めるには、どうしたらいいんだろう。とりあえず、ここで、皆さんと共に「安保法案、私も反対です。」と意思表示しておきます。
「民主主義」について、勉強しなおしたいなあ・・・。
ちびとく さんへ
「安保法案、私も反対です。」との意思表示は、とても大切なことだと思います。
結局、私たち一市民は選挙という手段でしか政治に関われないからです。
自分が何をどう考えていて、何をどう考えている人や党に投票するかを見定めるということですから。
もちろん、選挙は良い人や党が無いからと敬遠気味の人もいますが、
それは多数派の党にしてみればしめしめということになります。
投票率が下がれば下がるほど、支持票を持っている党の割合が大きくなるからです。
昔、社会の先生に「選挙はベストな人や党を選ぶのではなく、一番ましと思える人や党に入れるもの」
と教わったことが忘れられません。結局、そういうことなんです。
投票率が上がれば、反対票も増え、このままになるはずはありません。
いま、多くの人が意思を無視されていますが、選挙で意思を示すことが私たちに出来ることだと思います。
ちびとくさんの気持ちはとても尊いものだと思いました。
No title
こんにちは~♪
日本を戦争する国に変貌させようとしている安倍自公政権は絶対に許せません。
最初に結論ありきで問答無用な強行採決ははっきり言って無効だと言いたいですね。
そもそも米国で安倍首相が勝手に約束してきたこと自体が違法・憲法から逸脱しています。
こんな法案のどこにも道理はありません。
ましてや11本もの法案を一括してわずか110時間で審議を尽くしたなどという無法ぶりは独裁国家以外にないでしょう。
私たち国民が街頭やネットなどあらゆる表現で声を上げ続けることが大切ではないでしょうか。
沈黙は権力側からは好都合です。
いつでもどこでも抗議の声をあげつづけることが暴走政治にストップをかけることになるのではと思います。
自公両党が採決を急いだのも国会周辺での抗議活動が地方にまで波及していることからです。
さらに戦争法案反対の声が大きくなれば流れは止められなくなるでしょう。
昨日映画関係者が「黙っていてはならない」として抗議する姿勢を表明しました。
呼びかけ人や賛同者には著名監督や超有名俳優も名前を連ねています。
私たち一般市民もまず一歩前へ出る時でしょうね。
まり姫 さんへ
改憲ではなく憲法解釈にすり替えたのも、国民の理解が得られないからでしょう。
結局、国民無視の安倍内閣の暴走としか言いようがありませんね。
子供や次の世代にかかわってくる問題ですから、本当に黙って過ごすわけにはいきません。
そして、日本中でこの法案の無効を求める訴訟が多く起こされると思います。

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